210326 近江富士・三上山


新型コロナウイルスの感染が収束せず、山に登らない1年が過ぎました。

 『月刊山と渓谷』の4月号に、「日本の独立峰45選」という特集がありました。そこに紹介された山の1つが三上山です。
三上山(みかみやま)は滋賀県野洲市三上にある標高432mの山で、関西百名山の1つです。

三上山は近江富士とも呼ばれる美しい円錐形の独立峰で、当然その存在は目にしていましたし知っていました。

今回の特集で、三上山は紹介番号「33」となっています。
「34」は額井岳で、別名大和富士と呼ばれる山です。額井岳は我がホームグラウンドで、毎日のように眺め、年中行事のごとく足も運んでいます。
隣り合って掲載されたのも何かのご縁、金剛山に登って以来1年ぶりに登山靴を履くことに相成りました。
 
 
「月刊山と渓谷」2021年4月号
わが家から車で1時間半ほどで、御上神社駐車場に到着。

車でのアクセスは、上の写真の右下から左斜め上に進み、低い方の山の向こう側に回り込んだあたりに御上神社があります。三上山の南側から山容を愛でつつ、近づいていくことになります。この方角から見る山姿がもっとも綺麗です。

駐車場から道路を横断して少し進んだ先に、三上山への登山口があります。
まず「三上山裏登山道」の案内があって、そのすぐ先に「三上山表登山道」の案内があります。今回は、表登山道を登り、裏登山道を下るコースをとります。
御上神社のあるあたりの標高が105mなので、432m山頂の330mほど登ります。

表登山道の入り口は、民家の脇の石段をのぼり、イノシシ対策の扉を出たところにあります。
登山道はよく整備されています。しかし、ほとんど直登に近く急です。
20分ほど登ると「割岩」という巨岩が現れます。岩の隙間は結構狭く、リュックを背負ったままでは通れませんでした。すぐ脇に迂回路があります。
終盤の登りは一段と急な岩場です。低山と侮るなかれ、やるときはやるよと主張しているかのようです。
頂上のすぐ下に展望台があり、眼下に近江平野が広がります。右奥には比叡山が聳え、目を下に転じると琵琶湖の湖面が見えます。
展望台から山頂に向かう途中に巨石の磐座(いわくら)と御上神社奥宮があります。
頂上は平らな大地になっていますが、ここからの展望は望めません。

展望台近くの風の弱い場所で昼食です。
今回の昼食は、どこかの防災訓練でもらった非常食。保存期限が切れる寸前のものです。お湯を注いで待つこと20分、なかなか美味な味ご飯です。

下りは裏登山道を通ります。
案内板には「表登山道(健脚向)」「裏登山道(一般向)」の文字。
楽々の下山かと思いきや、急斜面。石主体の登りが土主体の下りになっただけで、直線に近い下りです。こういうのって、けっこう膝にきます。

イノシシ対策の扉を通過したところが裏登山道の登山口で、「御上神社御旅所」の碑があって駐車スペースもあります。

御上神社の道向かいの公園まで戻ると、桜が見頃を迎えていました。

10時46分、三上山表登山道の入り口 登山道に入ると、いきなり急な石段が続く
10時53分、妙見堂跡 11時07分、割岩
 割岩は巨岩の裂け目 鎖の先を通り抜ける 
裂け目は狭く、リュックのままでは通れない  終盤の急登。岩の道が続く。 
 11時31分、展望台。眼下に近江平野。 比叡山と琵琶湖 
11時35分、三上山山頂  ランチタイム 
12時19分、裏登山道より下山開始   急な下りが続いている
13時08分、御上神社御旅所  13時15分、御上神社前 。三上山と桜
 桜と三上山  桜はほぼ満開



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