160807 気候撮「秋」

立秋 (りっしゅう)厳しい残暑は続きますが、この日から暦の上では秋となります。これからは少しずつ涼しくなり、秋の気配が漂いだす頃です。また、立秋を過ぎたら「暑中見舞い」は「残暑見舞い」に変わります。
8月7日 初候 涼風至(すずかぜいたる) 涼しい風が吹き始める頃。まだ暑いからこそ、ふとした瞬間に涼を感じることができます。
8月7日(日)

立秋の朝、ミョウガの葉が風に揺れていました。異常高温の最中ですが、時折の風に秋を感じます。
8月12日 次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく) カナカナと甲高くひぐらしが鳴き始める頃。日暮れに響く虫の声は、一服の清涼剤。
8月1日(月)

夕立のあと西の空は茜に染まり、ヒグラシの声が響いてきました。

声はすれど姿は捕らえられず、写真はネットから借用しました。(8月17日)
8月17日 末候 蒙霧升降(ふかききりまとう) 深い霧がまとわりつくように立ち込める頃。秋の「霧」に対して、春は「霞」と呼びます。
8月17日(水)

朝、霧が降りてきて、わずかながら雨になりました。
処暑 (しょしょ)暑さがおさまるという意味で、日中は暑いものの、朝晩の涼しさに初秋の息遣いを感じる頃です。夏休みもそろそろ終わり。秋の台風シーズンに入っていきます。
8月23日 初候 綿柎開(わたのはなしべひらく) 綿を包むガクが開き始める頃。綿の実がはじけ白いふわふわが顔をのぞかせた様子。
昔は当地でも綿が栽培されていたようですが、…。写真はネットからお借りしました。
8月28日 次候 天地始粛(てんちはじめてさむし) 天地の暑さがようやくおさまり始める頃。「粛」は縮む、しずまるという意味です。
8月27日(土)

台風10号の影響か、今日は暑さがおさまり、吹く風に涼を覚えます。また猛暑日が戻ってくるようですが…。
9月2日 末候 禾乃登(こくものすなわちみのる) いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字。
8月21日(日)

早生は8月はじめに出穂、はや稲穂は黄みを帯びてきました。
白露 (はくろ)秋が深まり、草花に朝露がつきはじめる頃という意味です。空は高くなり、秋雲がたなびくようになり、本格的な秋の到来です。また、実りの秋を前に台風が心配な時期でもあります。
9月7日 初候 草露白(くさのつゆしろし) 草に降りた露が白く光って見える頃。朝夕の涼しさが際立ってきます。
9月9日(金)

この秋になって初めて寝苦しさのない朝を迎えました。
9月12日 次候 鶺鴒鳴(せきれいなく) せきれいが鳴き始める頃。せきれいは日本神話にも登場し、別名は「恋教え鳥」。
8月21日(日)

撮影機会こそなかったものの、セキレイの姿はもう随分前から見かけます。
9月17日 末候 玄鳥去(つばめさる) 燕が子育てを終え、南へ帰っていく頃。来春までしばしのお別れです。
8月末、谷を勢いよく飛翔するツバメたちの姿がありました。その後しばらくして、まったく姿を見せなくなりました。
写真はネットからお借りしました。
秋分 (しゅうぶん)昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かいます。秋分の日は彼岸の中日で前後3日間を秋彼岸といい、先祖のお墓参りをする習慣があります。「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日になっています。
9月22日 初候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 雷が鳴らなくなる頃。春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめます。
9月25日(日)

雷注意報が出される日が続いていましたが、やっと一段落といった雲に変わりました。
9月28日 次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 虫たちが土にもぐり、入口の戸をふさぐ頃。冬ごもりの支度をする時期です。
10月2日(日)

「虫たちが土にもぐり、入口の戸をふさぐ」という写真は撮れませんが、落ち葉・枯れ草の下ではそうした営みが始まっているのでしょうね。
10月3日 末候 水始涸(みずはじめてかるる) 田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃。井戸の水が枯れ始める頃との説も。
9月9日(金)

昔は「みたりあげ」といって、稲株ごと掘り上げて水路を作り水抜きをしたものです。コンバインが活躍する最近では、そんな重労働も見かけなくなりました。
そう言えば、50年ほど前は10月に入ってから稲刈りをしていました。もっと昔は11月になってもやっていたとか。今は9月中に終わります。
寒露 (かんろ)草木に冷たい露が降りる頃という意味です。秋の長雨が終わり、ぐっと秋が深まります。稲刈りが終わるころで、その他の農作物の収穫もたけなわとなります。また、北の方から紅葉の便りが届きはじめます。
10月8日 初候 鴻雁来(こうがんきたる) 雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再びやってきます。
当地へは雁はやって来ませんので、ネット上の写真をお借りしました。
10月13日 次候 菊花開(きくのはなひらく) 菊の花が咲き始める頃。旧暦では重陽の節供の時期で、菊で長寿を祈願しました。
10月15日(土)

鉢植えの小菊の花が開き始めました。今朝は今秋一番の冷え込みでした。
10月18日 末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 戸口で秋の虫が鳴く頃。昔は「こおろぎ」を「きりぎりす」と呼びました。
10月21日(金)

不覚でした。コオロギならいつでも撮れるやと思っていたら、時機を失してしまいました。当地では、戸口で秋の虫が鳴く頃なんて1カ月も前です。草むらでやっと見つけた1匹は、よく見ると左の後足がありませんでした。
霜降 (そうこう)早朝に霜が降りはじめる頃という意味です。晩秋を迎え、北の方では朝霜が降り、山々は紅葉に染まります。
10月23日 初候 霜始降花(しもはじめてふる) 山里に霜が降り始める頃。草木や作物を枯らす霜を警戒する時期です。
11月2日(水)

今季初めての霜が降りました。草木や作物を枯らす霜ではありますが、霜により柔らかさや旨みを増す野菜もあります。
10月28日 次候 霎時施(こさめときどきふる) ときどき小雨が降る頃。「霎」をしぐれと読むことも。ひと雨ごとに気温が下がります。
10月29日(土)

夜、細い雨が降りました。
11月2日 末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ) 楓(かえで)や蔦の葉が色づく頃。晩秋の山々は赤や黄に彩られ、紅葉狩りの季節です。
11月1日(火)

石垣を這う蔦。紅葉が始まりました。


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