150801 One Shot 2015.8

2015年8月のOneShotアルバムです。

8月1日(土)

「夏は夜。月の頃はさらなり。…」
昨夜は旧暦6月16日で、月齢15.1でほぼまん丸な満月でした。我が家自慢の1400ミリレンズで撮りました。

ところで、今年の7月は満月が2回ある、めずらしい月でした。前回は7月2日(旧暦5月17日)で、この時は月齢15.5の満月でした。私はスイスにいまして、十六夜の月を4日の明け方にアイガーに架かる月として撮影しました。

8月2日(日)

早稲のイネが出穂し、開花しました。
出穂が起き始めて2〜3日で穂の全体が姿を現すと、穂の先端からイネの花が咲き始めます。イネは天気の良い日の午前中に数時間だけ花を咲かせます。
8月3日(月)

猛暑日が続いています。茹だるような暑さに、アブラゼミの鳴き声はよく似合います。あんまり気分のいいものじゃないですが…。

ところで、昔この辺の主だったミンミンゼミやニイニイゼミの姿が見えなくなりました。代わって、以前はいなかったクマゼミが午前の主役になりました。温暖化の影響でしょうか。アブラゼミは昔も今も昼間の主役です。もっとも、気温が35度くらいまで上がると、アブラゼミも鳴かなくなるのですが…。
8月7日(金)

隣家の土手にナツズイセンが咲きました。優しいピンクの花が涼し気です。
8月8日(土)

「立秋」です。相変わらず猛暑日が続いていますが、「暑中見舞い」から「残暑見舞い」の季節に移ります。ダイアは夏の花、キバナコスモスは夏から秋の花、ほんの僅かに秋の香り…。
8月11日(火)

朝、表に出た時、陽光が弱くなったと感じました。もしかすると、気のせいかもしれません。
近ごろ、めっきり減ったように思いますが、お盆の頃になると急にアキアカネが飛び回るようになったものです。立秋過ぎのほんの僅かな季節の移ろいを、最も敏感に感じ取っていたのでしょう。
私にトンボの感性があるのか、単なる気のせいか…。いずれにしろ、昼間は猛暑日だとか…。
8月12日(水)

トレニアは暑さに強い夏の花。このユニークな形状は、口を開けた様子に見立てて唇型花(シンケイカ)と呼ぶそうな。トンボの顔にも見えなくもないが…。
アジサイは今夏2回目の開花。半日陰に置いた鉢植えの枝先に、今シーズン2回目の花が開き始めました。
8月13日(木)

お盆です。

網戸の外側にアブラゼミがやってきたのは、1週間前の夕刻でした。それ以来、ずっとここにいます。どの段階で死んだのか定かではありませんが、土曜の朝でしたか、窓を開けた時に1匹のセミが飛び立ったのを見て、死を悟りました。
セミは命のはかなさを語る際によく登場します。しかし、羽化して1週間の命というのは俗説で、1ヶ月くらいは生きているみたいです。アブラゼミの場合、地中生活が6年ですから、それもセミの一生における当たり前の姿と考えれば、昆虫としては随分長命です。

離れの軒下に直径30センチ超のスズメバチの巣が2つあります。今から20年以上も前に作られたもので、そのころは窓も開けられず大変でした。20年も経てば、近隣を飛んでいるハチたちの中にその時の子孫がいるかどうか分かりませんが、立派な屋敷は今も朽ちずに残っています。

魂を供養する日なれば、普段は被写体にならない場面を切り取ってみました。
8月14日(金)

田んぼの畦でつがいのシラサギが餌を漁っていました。
一見、平和な光景に見えますが、力の弱いものの神経は安らぐことがないようです。上空をトンビと思しき1羽が通過した瞬間、つがいの1羽が飛び立ち、鳴き声を上げました。他の1羽はその声に促されるように、連れだって水場へ向かっていきました。
8月15日(土)

70年前の8月15日、あの日もこんな夏雲の下に蝉時雨が響いていたのでしょうか。玉音放送の音源を再生してみました。…

今年の夏は、「入道雲」を見ることが殆どないような気がします。
8月18日(火)

昼過ぎ、キバナコスモスにキアゲハがやってきました。
8月19日(水)

カンナの花。こいつは盛夏に載せなアカンな
8月21日(金)

上の小さな花は、妻の実家の庭に咲いていた株を分けてもらった物。下のユリは、高速道路の脇に咲いていたユリの種子が車に付いて、いつしか我が家の庭に根付いた物。昨日、雨が上がるとともに開花しました。
それにしても、ユリは球根で増えるものと思い込んでいましたが、オニユリを除く野生にユリは種子繁殖するのだそうです。ちなみに、道路脇でよく見かけるユリは新テッポウユリという品種だそうです。
8月23日(日)

晩夏。

晩生のブルーベリーの実が、緑色から赤色に変わってきました。これから熟成が始まります。
ツユクサは夏の花ですが、当地の花期は凡そ今時分です。万葉集の時代には、「月草(つきくさ)」と言ったそうです。
8月24日(月)

小さい秋、見つけた。

5ミリにも満たない花たちですが、野辺は秋舞台に代わりつつあります。
8月27日(木)

シュウカイドウの花が開きました。
シュウカイドウは、秋海棠と書きます。秋の花ですね。
秋海棠は、江戸時代に中国からやってきました。「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」 と、松尾芭蕉が詠んでいます。花の特徴は「淡い ピンクの長い花が下向きに咲く。雄と雌が同じ株で、茎の上に雄花があり下部に雌花がつく。」と物の本にありますから、これは雄花のようです。



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