アルプスの山たちを訪ねて③
2015年7月7日~10日
■7月7日(火)■ | |||
【地図説明】 7日朝、ツェルマットから電車でテーシュへ。(地図上のオレンジ線部分) テーシュからバスでゴッペンシュタインへ。(茶線) ゴッペンシュタインからカートレインでカンデルシュテークへ。(黒線) カンデルシュテークからロープウェイと徒歩でエッシネン湖往復。(青線) カンデルシュテークからバスでツヴァイジンメンへ。(茶線 点線部分省略) ツヴァイジンメンへからゴールデンパス鉄道でモントルーへ。(緑線) モントルーからバスでシャモニへ(茶線) 8日はモンブラン観光 9日朝、シャモニからバスでジュネーブへ。(紫線) ジュネーブ空港よりアムステルダム経由で関西空港へ。 → 10日8時35分着 |
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8時55分発、テーシュ行きのマッターホルン・ゴッタルド鉄道で、観光バスが待っているテーシュまで出た。 上の地図で分かるように、シャモニへの移動はもっと近道があるのに、私たちはこれから長方形の3辺をぐるっと回ることになる。ヴァリス地方から再びベルナー地方に戻り、その後シャモニへ向かう。 バスは、1時間ほどでゴッペンシュタインという山の中の駅に着いた。ここからカートレインに乗る。 カートレインは、車ごと運んでくれる列車だ。ゴッペシュタイン駅とカンデルシュテーク駅の間14.6kmを、アルプスを貫くレッチュベルクトンネルで結んでいる。スイスは鉄道の国だから、こうしたものが作られたのだろうし、逆に今ではこれを使うために道路を整備せずにいる。カーフェリーの仕組みに似ているが、カートレインの場合、人は車に乗ったままだ。 15分後、列車はカンデルシュテーク駅に着いた。 |
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8時55分発、テーシュ行きのマッターホルン・ゴッタルド鉄道 | ゴッペンシュタイン駅に入ってきたカートレイン | ||
側板がホームへの橋になる →右の写真参照 | カートレインから降りる車 | ||
バイク用の車輌もある | バイク用車輌の車内 | ||
大型バスは幅が一杯で係員が誘導していた | サイドミラーをたたんでいるのでなかなか前進できない | ||
最後尾に乗車したから、降車の道のりが長い | 不慣れな若年運転手は、最前車両までの通り抜けに8分もかかって、やっと降車した。思わず拍手 | ||
カンデルシュテーク駅で列車から降りたバスは、集落を抜け、ロープウェイ乗り場に向かった。 標高1682mの頂上駅に降り立つと、白い雪を被った山並みが見える。位置的には、アイガーからユングフラウに延びる稜線の遥か延長線上の峰続きになる。主峰ブリュームリスアルプホルンの標高は、3664mある。ここから30分あまりのハイキングで100mほど下るとエッシネン湖がある。エッシネン湖は、「アルプスの宝石」と呼ばれるきれいな湖だ。ハイキング道の脇にある牧草地で、黒ヤギが草を食んでいた。歌の世界では知っていたが、実物を見るのは初めてである。 湖の畔にあるレストランで昼食を摂り、しばらく湖畔を散策した。 |
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カンデルシュテークのロープウェイ乗り場 | カンデルシュテークの集落が小さくなっていく | ||
標高1682mの頂上駅からハイキングが始まる | ベルナーアルプスの峰 | ||
さりげなく、それでいて美しい風景だ | 地層の褶曲が芸術的 | ||
30分ほど歩いて100m程度下るコース | 黒ヤギさんの実物がいる | ||
遠くに見える滝だけど結構落差がある | |||
エッシネン湖が見えてきた | エッシネン湖はアルプスの宝石と呼ばれている | ||
湖に面したレストランでランチ | 0.5clで8フランだったかな | ||
美しい湖面にボートが浮かんでいた | 林間で昼寝中の人も、水遊びをしている人も… | ||
草を食む黒ヤギ。ヤギも「カウベル」をつけている | ブリュームリスアルプホルン(3664m)かな? | ||
カンデルシュテークのロープウェイ乗り場まで戻り、バスでツヴァイジンメン駅へ向かう。 ゴールデンパス・ラインは、ルツェルン~(Zbスイス中央鉄道)~インターラーケン~(BLS鉄道)~ツヴァイジンメン~(MOB鉄道)~モントルーの3つの私鉄の路線を組み合わせたスイス3大特急の1つである。3つの私鉄はレール幅が異なるので、乗り換えないと先に行けない。私たちは、モントルー・オーバーラントベルナー鉄道(MOB鉄道)でツヴァイジンメンからモントルーまで行く。 16時25分、MOB鉄道ゴールデンパス・クラシックは定刻にツヴァイジンメンを発車した。この列車にはオリエント・エクスプレス様式の豪華車輌が連結されており、1等席の我がツアーは当然それに乗車した。ところが、豪華なクラシック車輌は冷房の効きが悪く、最新設備の通常車輌の方がきっと快適な旅ができただろうと思う。 列車は、18時18分、定刻より5分ほど遅れて終点モントルーに着いた。モントルーはブドウ畑の広がるレマン湖畔の町である。生憎の空模様で、期待したほどの景色は得られなかった。 モントルーからは、回送してきたバスに乗り、国境越えをしてフランスのシャモニをめざした。1時間30分程の行程だから、20時頃にはホテルに着くはずだった。ところが、モントルー駅から高速道へ出るまでに運転手が予想外に手間取ったのと、途中のドライブインで労働規定だと言って30分近くもエンジンを停止させて休憩したために、ホテルの前にバスが停まったとき時計は20時52分を指していた。雨が降ってくる時間帯もあり、いささか重い気分の移動になった。 |
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ツヴァイジンメンへ向かう車窓風景、牧草地が続く | ツヴァイジンメン駅(947m) | ||
ゴールデンパス・ラインのモントルー・オーバーラントベルナー鉄道の車輌 | 16時25分発、ゴールデンパスのクラシック車輌 | ||
クラシック車輌の車内 | 車窓風景 | ||
saanen駅の屋根に取り付けられた風向計 | saanen駅の軒下に飾られた花 | ||
大きくカーブすると、後部車輌が見える | レマン湖が見えてきた | ||
レマン湖畔モントルー周辺に広がるブドウ畑 | 18時18分、モントルー駅(390m)到着 | ||
バスの車窓、眼下にレマン湖が見える | シャモニのホテル、アルピナ。20時52分着 | ||
モンブランの頂上は白い雲の中 | 左の写真で傾いた三角の山の頂上がこれ。エギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)には、明日登る | ||
21時37分、本日のメインディッシュ | 本日はフランスのビール | ||
■7月8日(水)■ | |||
ホテルの部屋の窓がちょっと難しい回転式で、それを開けようとしていると、向かいのアパートのベランダで花に水をやっている老人が見えた。爺さんの毎朝の日課なんだろうか、なかなか絵になる光景だった。 7時からホテルのレストランで朝食を摂った。ここは、モンブランの好展望が得られる。食事の途中でOさんに「今、モンブランが見えている」と言われ、カメラを手にテラスに出た。ほんの少し前までは厚い雲に覆われていた山頂が青空になり、朝陽が白い雪に陰影をつくっている。夢中でシャッターを切り続けた。その間、ものの5分と経っていないだろう。私がテーブルに戻るのと入れ替わりに妻がテラスに出た時、モンブランは再び雲の中だった。山の天候は移ろいやすいが、モンブランは殊の外気難しい山だ。山頂を見ることができなかった旅行者の話も良く聞く。事実、この日のモンブランは、再び姿を見せてくれることはなかった。 8時ごろから15分ばかり、ホテルの前の川沿いの道を歩き、街の広場まで行ってみた。 |
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6時38分、向かいのアパートのベランダで水やりをしている老人がいた | 花をいたわるように水をやるお爺さん | ||
7時23分、モンブラン上空の雲が晴れる。真ん中の白い山がモンブラン(4810m)。左のトンガリの先端に、エギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)がある | モンブラン(4810m)はヨーロッパの最高峰で、フランスとイタリアの国境にある。スイスアルプスの範疇で扱われることも多いが、ここはフランス | ||
モンブラン山頂のフランス側は北壁で、その手前に青白いボソン氷河が延びている | 強風のせいか雪が舞っている。それにしても、このなだらかな稜線に擬して“モンブラン”ケーキとは名ネーミングだな | ||
モンブランとシャモニの街並み | |||
上の写真でモンブラン頂上の右にあるコブ部分のアップ | |||
8時6分、ホテル前のアルヴ川にかかる橋からモンブラン方向を見る。モンブランは雲の中に隠れていた | シャモニの川も白く濁った激流だ | ||
ソシュール広場に建つモンブランを指さす初登頂者のバルマと、賞金を設けて登頂成功に情熱を傾けたソシュールの像。初登頂は1786年だった | ソシュールたちとは僅かに離れて建つもう一人の初登頂者パカールの像。ちょっとしたいざこざがあったらしく、この人の像は遅れて建立された。今は、広場からのメインストリートにパカール通りという名も残している | ||
「○○針峰」と名付けられた針のように尖った岩峰がモンブラン山群の特徴だ | スイスもフランスも郵便は黄色 | ||
今日は、バスでトンネルを抜け、イタリアのポンタル・ダントレープ(1300m)まで行く。そこから回転ゴンドラでエルブロンネ(3466m)まで上がり、さらに3連ゴンドラで氷河の上を国境越えしてエギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)へ行き、ロープウェイでシャモニ(1035m)へ下りる。--という予定であった。 トンネルを出るとそこはもうイタリアだ。つい最近ゴンドラ乗り場が80mほど移動して新しくなったそうで、そこに辿り着くのに運転手は素人以上のドジをして道に迷った。やっとのことでポンタル・ダントレープのゴンドラ乗り場に着いた。 さていよいよと高鳴る鼓動を抑えつつチケットを待っていると、添乗員さんがなかなか戻ってこない。聞くと、展望台へのゴンドラは動いているが、展望台からの3連ゴンドラとエギーユ・デュ・ミディからのロープウェイが強風のため運休しているという。結局、一縷の望みを持ちながらも、展望台往復のチケットを手にゴンドラに乗った。 回転ゴンドラは、その名の通り、ゴンドラが回転しながら上がっていく。窓の外の景色が360度楽しめるというシャレたものだ。標高1300mの乗り場から、20分ほどで3466mのエルブロンネ展望台に着く。 展望台は、強風が休みなく吹きつけ、ウィンドブレーカーがないと耐えられないほどの寒さだった。モンブランの上空は雲が厚く、氷河や針峰群も白いベールの中だった。強風で雲が飛ばされ、時折針峰の頂が見えることもあったが、絶景を満喫とはならなかった。 私たちには山のテッペンを見たいという性癖がある。その価値観で言うと、残念ながらモンブランは見えなかったということになる。しかし実際には、私たちはモンブラン(イタリアではモンテ・ビアンコ)を見ていたのだ。外国人観光客の女性が「モンテ・ビアンコ!」と叫んでいるのを聞いて、それを悟った。例えば、山頂間近まで雲がとれた瞬間もあったし、3連ゴンドラの下に広がっている氷河はモンテ・ビアンコの中腹だ。私たちは、モンテ・ビアンコという巨大な岩塊のてっぺんを除く大部分を目にすることができたのだ。「モンテ・ビアンコ!」と感嘆の声を上げられる心の持ちようを見習いたい。 しばらくして、3連ゴンドラのテスト運転が実施され、その結果を待つことになった。結局、3連ゴンドラもエギーユ・デュ・ミディのロープウェイも、1日中動かなかった。したがって、シャモニからエギーユ・デュ・ミディへ上がる予定だったたくさんの観光客は、モンブランを見ることなくシャモニを後にした。 私たちは、朝来たルートを逆に辿り、シャモニに戻った。 |
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トンネルを出ると、そこはイタリア | ポンタル・ダントレープのゴンドラ乗り場 | ||
ゴンドラは回転しながら進む | ゴンドラの中、中心部分の柱は回らない | ||
左端はダン・デュ・ジュアン(4013m) | 3連ゴンドラはテスト運行を試みたが結果はクローズ | ||
3連ゴンドラの右の谷に広がる針峰群 | 強風に雲が飛ばされ… | ||
一瞬、青空が覗いた | そしてまた、黒い雲に覆われた | ||
この雪山の左にモンブランの山頂があるはず。フランスでは「モンブラン」だが、イタリアでは「モンテ・ビアンコ」という | イタリアの山と空 | ||
ゴンドラから展望台を見上げる | ゴンドラから乗り場の村を見下ろす | ||
中間点で上りのゴンドラと出会う | モンテ・ビアンコから下ってきた稜線も針の山。この山で富士山くらいの高さ | ||
強風時にできるレンズ雲 | |||
シャモニのレストランで昼食を摂り、13時40分ごろからは自由行動であった。 私たちは、Iさん夫妻とモンタンヴェールへ行くことにした。 ソシュール広場からの通りの先にシャモニ・モン・ブラン駅があり、その裏にモンタンヴェール鉄道の駅舎がある。窓口でモンタンヴェールまでの往復切符を買い求め、14時発の赤い登山電車に乗り込んだ。 |
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シャモニ・モン・ブラン駅 | モンタンヴェール駅で切符を買う。ここはユーロ | ||
モンタンヴェール鉄道の赤い登山列車 | ひときわ鋭い針の山が見える | ||
エギーユ・デュ・ドリュ(ドリュ針峰 3754m) | ドリュ針峰の左奥はヴェルト針峰(4122m) | ||
ドリュ針峰の周りの雲が絶え間なく動いている | |||
モンタンヴェール(1913m)から眺めるメール・ドゥ・グラス氷河 | |||
メール・ドゥ・グラス氷河は、その美しさと氷の青さから“氷の海”と呼ばれている | 奥の氷河はレショー氷河。右の山の奥上方に今朝ほど上ったエルブロンネがあり、モンブランがその右手にある | ||
グランドジョラスにかかっていた雲が晴れてきた | グランドジョラス(4208m) | ||
グランドジョラス北壁はアルプス3大北壁の1つ | メール・ドゥ・グラス氷河に掘られたトンネル「アイス・グロッテ」 | ||
展望台からロープウェイで途中まで下りる | 岩肌に設けられたロープウェイ駅からは、スロープや階段が続いている | ||
表面に土を被っているが、これが氷河 | 氷河に掘られたトンネル | ||
氷河の割れ目から水が流れ落ちている | トンネルに入って、入り口を振り向く | ||
氷河のトンネルを行く | 出口が近づくと、幻想的な碧の世界が広がった | ||
じつに綺麗なブルーだ | 氷河の割れ目 | ||
駅から広場に向かう通り、奥にサン・ミシェル教会が見える | 教会の塔、国旗、そしてバルコニーの花。そのすべてが絵になる | ||
針峰群が青空を突き刺す | |||
最終日は夕食もフリーだった。Iさん夫妻以外の7人は、待ち合わせて一緒に食事した。通りに面した軒先のテーブルでビールを飲み(ずっとこれをやりたいと思っていたんだけど、ついに実現)、水牛のふかふかチーズも食べた。 ホテルの部屋に戻り、夕方casinoで買っておいたビールを飲んだ。スイス旅行の余韻に浸るとまではいかないが、この1週間があっと言う間に過ぎたと感じた。それにしても、お目当ての名峰がすべて見られたことを幸せに思う。 |
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フランスのスーパー「casino」…賭博場ではない | レモン入りコロナビール | ||
水牛のチーズ | casinoで買ったビール | ||
■7月9日(木)~10日(金)■ | |||
帰国の途に着く朝、モンブランはとびきりのプレゼントを贈ってくれた。 朝の散歩に出た6時40分ごろには、モンブランは雲の中だった。それから40分ほど経って、朝食会場のレストランのテラスで、晴れわたった青空の下でモンブラン山頂を眺めることができた。 さらに、荷物をまとめてちょっと早めに外に出ると、一層の青空が広がり、これ以上ないというほどの眺望が得られた。私は、夢中でシャッターを押し続けた。 |
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7時20分、シャモニに青空が戻ってきた | モンブラン山頂の右、ドーム・デュ・グテ(4304m)の雪が輝く | ||
もう少しでモンブラン山頂の雲がとれる | ドーム・デュ・グーテの右、エギーユ・デュ・グテ(3817m) | ||
7時29分、ついにモンブラン山頂が姿を見せる。左の錐の上のエギーユ・デュ・ミディ展望台上空も晴れている。今日なら上がれるだろう… | |||
モンブラン山頂が見えてきた | |||
モンブラン山頂の雲が完全にとれた | |||
8時、ホテル前の橋からモンブランを眺める。間もなく出発だ | 橋の飾られたプランターの花とモンブラン | ||
モンブラン(4810m) | |||
ドーム・デュ・グテ(4304m) | |||
ボソン氷河 | |||
ボソン氷河が青く見える | |||
エギーユ・デュ・グテ(3817m) | ドーム・デュ・グテ(4304m) | ||
エギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m) | 針峰群 | ||
いつまでもいつまでも名残が尽きない | ジュネーブへ向かうバスの車窓。高速道路の橋脚が異様に長い。地震の心配がないみたいだ、ここは | ||
フランスとスイスの国境、黄色いアーチの向こうがジュネーブ | ジュネーブ空港からKLM機でアムステルダムへ向かう | ||
ジュネーブ空港を離陸直後の風景 | |||
間もなくアムステルダム空港に着陸する | 航空機から荷物を下ろす作業が始まった | ||
8時11分、バスはホテル前を出発した。途中、フランスとスイスの国境を越え、1時間半ほどでジュネーブ空港に着いた。 11時50分にKLM航空KL1928アムステルダム行きの搭乗が始まり、やや遅れ気味の12時22分に離陸した。13時42分、アムステルダム空港に着陸。最後尾の座席だったので、実際に降りられたのは14時ごろだった。乗り換えの関空便の出発まで40分しかない。長い連絡通路を小走りに移動し、出国審査を受け、どうにか間に合った。 KLM航空KL0867関西空港行きはほぼ満席だった。帰りは若干所要時間が短いとは言え、11時間近くかかる。オランダでは15時前だが、11時間後の日本は10日の9時前だ。寝なければと思うほど眠れず、結局、座席のモニターで「タイタニック」を丸ごと観てしまった。 日本時間7月10日午前8時40分、関西空港に着陸。飛行機を降りた所でツアーは解散。10日間のスイス旅行は終わりを告げた。あとは入国審査を経て、家路につくだけだ。 |